川崎フロンターレがACL1次リーグ突破へ「死のロード」を乗り越える。チームは6日、神奈川・川崎市内で今日7日のホームでのメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)戦に向け調整。既に上海上港(中国)蔚山(韓国)と敗れ、崖っぷちの状況で、鬼木監督は公式会見で「予選突破の意味では勝ち点3が必要。全力で頑張るだけ」と必勝を掲げた。

 メルボルン・ビクトリー戦から、中2日の過密日程の3連戦がスタートする。10日のリーグ戦G大阪戦(午後1時開始)後、チームはすぐに空港へ向かい、夜の便でオーストラリアへ。フライト時間は片道10時間半。FW小林は「中2日で長距離移動があっての3連戦は初めて。飛行機の中で寝て次の日リカバリー(回復)になると思う」。13日にアウェーで再びメルボルン・ビクトリーと戦い、翌14日にオーストラリアから帰国する。小林は「きつい、という言葉をなるべく出さないようにしている。気持ちで突っ走れれば」と自らに言い聞かせた。

 ACLの1次リーグ突破にはメルボルン・ビクトリーに2連勝が必要になってくる。指揮官は正念場の3連戦に「まずは1つずつ。そうしないと次につながってこない。一戦必勝でやっていきたい」とキッパリ。ハード日程に打ち勝った先に、決勝トーナメント進出が見えてくる。【岩田千代巳】