風間八宏監督(56)が指揮する名古屋グランパスと、一昨季まで指揮していた川崎フロンターレの一戦は、FW大久保嘉人(35)の一撃で川崎Fに軍配が上がった。川崎Fは19試合無敗で首位に立った。

 試合は攻撃スタイルのぶつかり合いとなった。序盤は川崎Fがボールを保持し、日本代表に選出されたFW小林悠(30)が、前半9分までに3本のシュートを放つも枠をとらえきれず。逆に名古屋も中盤でボールを奪い縦に速い攻撃を仕掛けるが前半35分のFWジョー(30)の左足シュートはポストのわずか右。前半42分のFWガブリエル・シャビエル(24)のシュートもわずかに枠を外れた。前半を0-0で折り返し、その後もお互いの攻撃の特長が炸裂し一進一退の攻防が続いた。

 試合が動いたのは後半20分。ゴール前25メートル付近でFKを獲得すると、FKの直前に途中交代でピッチに入ったFW大久保が、MF中村憲剛(37)のクロスを頭で押し込み待望の先制点を挙げた。大久保は東京から復帰後、リーグ戦で初得点。J1通算180ゴールに到達した。後半ロスタイムは、名古屋はコーナーキックから決定機をつくったが、守備陣が懸命にクリア。川崎Fが1-0で逃げ切った。