ベガルタ仙台のMF中野嘉大(25)が、今日4日のルヴァン杯ホームFC東京戦での先発出場が濃厚となった。チームは3日、仙台市泉サッカー場でミニゲーム中心に最終調整。中野はスタメン組の2シャドーの一角に入り、軽快な動きで好調をアピールした。負傷が相次ぎ、2年連続で開幕戦を棒に振った快速ドリブラーが、自身の「開幕戦」で大暴れする。

 居残りシュート練習を終え、クラブハウスで入念に体のケアを行った中野は「やっと開幕ですね。現状はサブなので0からのスタート。自分の良さを出せれば」と意気込んだ。昨年10月14日の川崎フロンターレ戦以来となるスタメン出場となる。沖縄・糸満キャンプ中に発症した左足の肉離れから完全復帰。15連戦初戦を自身の開幕と位置づけて、準備を整えてきた。「相手もいいメンツで楽なゲームではないが、いいパフォーマンスを発揮し得点に絡んでいきたい。先発すれば、流れを変えられる時間がたくさんある。バランスを取りながら仕掛けていきたい」と得意のドリブルで左サイドをかき回すつもりだ。【下田雄一】