浦和レッズのDF槙野智章(30)が、11日の第7節アウェーでのヴィッセル神戸戦(ノエスタ)で迎える元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(31)との“旧友対決”を楽しみにした。

 槙野はブンデスリーガのケルンにいた11年1月から12年1月にかけてポドルスキとチームメートだった。ポドルスキは昨季から神戸でプレーしているが、直接対決は今回が初めてとなる。槙野は「成長した姿を見せたい」と笑顔を見せて話した。

 現在も連絡をとり合う関係だという2人。昨年10月にポドルスキが家族とともに東京を訪れた際は食事や買い物をし、渋谷のスクランブル交差点でツーショットの記念写真も撮影した仲だ。道行く人々から注目を浴びたというが、「彼(ポドルスキ)も、そういうのは嫌いじゃない人なので」と楽しい思い出になったことを明かした。

 ケルン時代には「チームに溶け込みやすいような雰囲気づくりをしてくれた」と、ポドルスキに対する感謝の気持ちを忘れない。「どちらかというと、外国人選手が日本でなじむほうがむずかしい。日本人は島国民族ですし。言葉にしても雰囲気にしても、僕はたくさん(ケルンで)助けられたので」。ロッカールームでの過ごし方など、自身が助けられた経験から学んだこともあった。

 自分を成長させてくれた存在として敬意をはらいつつも、今は同じリーグで戦うライバルでもある。FWとDFで、マッチアップの回数も増えることは間違いない。日本代表でも主力を張る30歳は「自分がどこまでやれるか」と、真剣勝負を心待ちにした。