ヴィッセル神戸が元ドイツ代表MFルーカス・ポドルスキ(32)の2ゴールなどで今季初の2連勝を飾った。

 DFチョン・ウヨン(28)が前半12分に先制点を挙げ、1-0で迎えた後半6分。ゴール前でのFW大槻の丁寧なパスを、ポドルスキは利き足と逆の右足でゴールに打ち込んだ。3月18日C大阪戦以来、約1カ月ぶりの得点に笑顔を見せると、同36分にはカウンターから左足で2点目。「いいゴールではあったけれど、まだまだ改善の余地がある」と1点目を振り返り、さらなる爆発を予感させた。

 守備陣ではチョン・ウヨンとDF渡部博文(30)のコンビが相手の長所である強力FWを封じ、中盤でもMF藤田直之(30)らを中心にボールを保持する時間が長かった。ハーフタイムには吉田孝行監督(41)が「(相手に)合わせちゃいけない」と選手の背中を押し、集中力を維持。指揮官は「後半に入っても点が取れて、自分たちで優位に試合を進められた。自分たちがやりたいサッカーを90分通してできた」と満足げな表情を浮かべた。

 完封勝ちで上昇気流に乗り、次節は中3日で25日の敵地鹿島戦となる。ポドルスキは「初めての連勝とか関係なく、勝つことが一番大事。今日だけじゃなく、勝ち点を落とさずに積み重ねていきたい」と気を緩めることなく、上位進出に目を向けた。