先制しながら、逆転負け。浦和レッズの日本代表DF槙野智章は「もったいなかった。結果と今の順位を物語っている。ここ数試合、内容があまりよろしくない状況が続いている。今日はネガティブな状況を吹き飛ばすような内容と結果を出したかった」と悔やんだ。

雷雨で30分、試合開始が遅れたが「前半、いい入りをしたし、先制点を取れたところまで良かった」。集中して試合に入っていた。だが「ここ数試合、セットプレーから失点が多くなっている。バランスと、メンタル的な不安定さが響いてしまった。盛り返す雰囲気をつくれなかったのは自分自身、物足りなさを感じている」と反省した。

今後は日本代表に向かう。広島時代から付き合いが長い森保一新監督に、新しい代表に呼ばれた。セレッソ大阪のMF山口蛍がけがしたこともあって、W杯ロシア大会出場経験がある選手は槙野ただ1人になる可能性もある。「自分が選ばれた意味をしっかりと理解しなくてはいけない。W杯を経験し、出場した雰囲気や日の丸の大切さ、A代表の大切さを、今回初めて招集した若い選手たち、経験がない選手たちに落とし込んで伝えていくのが僕の大事な役割だと思っている。僕も(上から)3番目。若い選手たちがより良いものを出せるような雰囲気づくりは、していかなくてはいけない」と話した。

長い付き合いの森保監督については「僕のキャラクターやプレースタイルは分かっている方。今回呼ばれた理由を僕も感じ取らなくてはいけない。試合に出る、出ないにせよ、練習の雰囲気、食事会場…若い選手たちとコミュニケーションを取って、より濃い時間を共有できれば。僕も初めての選手が多いので、楽しみな部分が多い」と自身の役割をしっかりと感じ取っている。

サウサンプトンのDF吉田麻也とも連絡を取り合っているといい「いろんな刺激を僕も、もらえるように。31歳ですけど、まだまだ若いと思っていますので。A代表の価値を下げないように、若い選手たちに伝えていければ」と責任を自覚していた。