J2モンテディオ山形の、J1勢4戦連続撃破はならず、14年以来2度目の決勝進出を逃した。

0-2で迎えた前半32分、FW阪野豊史(28)がDF熊本雄太(23)からの右クロスを頭で合わせて反撃。1-3となった同44分にもFW南秀仁(25)のパスを受けると、ドリブルで相手DF陣の裏に抜け出した。飛び出す相手GKに対し、技ありのループシュート。「チャンスは多くないと思っていたが、しっかりカウンターで決められた。抜け出した時から浮かそうと考えていました。落ち着いて、集中するメンタルは保てた」と振り返った。

後半は終始ペースを握ったが、あと1点が遠かった。同5分には右サイドを抜け出したFW小林成豪(24)が角度のないところからシュートを放つもクロスバー直撃。同7分にはMF三鬼海(25)の低空クロスにMF山田拓巳(29)が頭で飛び込むも阻まれた。同36分には途中出場のMF汰木康也(23)が約70メートルをドリブルで持ち込みシュート。同37分にも阪野のヘッドが好セーブにあった。阪野は「90分間があっという間だった。もっと楽しみたかった。またこういう舞台に帰って来られるように頑張りたい。負けて悔しいけれど、1つ1つ、チームも個人もサッカー人生の経験値は上がった」。来季にJ1復帰を果たすための貴重な経験も得た「みちのくダービー」となった。