タイでキャンプ中の北海道コンサドーレ札幌は27日、ノンタブリーのSCGスタジアムで「Jリーグアジアチャレンジinタイ」に出場した。昨季タイ1部2位のバンコク・ユナイテッドと対戦し、5-1で快勝した。タイ代表MFチャナティップ(25)が先発。1-0の前半16分に追加点を奪うなど、アジア杯に出場していたためチーム合流3日目ながら好調ぶりをアピールした。

古巣ムアントン時代のホームでの凱旋(がいせん)試合。6955人の観客を魅了した。この日は主将のMF宮沢裕樹(29)から試合前ロッカールームで「タイでの試合で、せっかくだから」と、託されたキャプテンマークを巻いてプレー。昨季のJリーグベストイレブンは母国のピッチで存在感を示し「いい試合ができて非常に良かった」と振り返った。

チームは14日からスタートしたタイでのキャンプ中、3試合あった対外試合を、2勝1分けの負けなし。ミハイロ・ペトロビッチ監督(61)は「ボールを奪われた後の切り替えは前回の練習試合から改善できていたが、まだ始動して2週間しかたっていない。全ての分野で改善しなければならない。開幕までしっかり取り組んでいきたい」と総括した。

この日2得点を挙げ、3試合連続で計5ゴールを決めているFW鈴木武蔵(24)は「試合を重ねるごとにチームとして良くなっている」と、手応えを感じている様子だった。