ともにACLを勝ち上がっている浦和レッズと鹿島アントラーズの一戦は、アウェーの鹿島が逃げ切って2年連続の準決勝進出に前進した。

両者ともに慎重な立ち上がりで、試合が動いたのは前半35分。鹿島がMF永木の右FKから、DFブエノが頭で合わせて先制に成功した。続く38分には、MFレオ・シルバの左クロスにMF土居がヘディングで追加点。同43分には右MFで先発した大卒ルーキーMF名古のプロ初ゴールで3点差をつけた。

ハーフタイムに“組長”こと浦和の大槻監督は「いいか、ホームだぞ、こんな状況で許していいのか? 0-3でもやるんだ」「途中でプレーを止めるな。下を向くな」と指示。後半は一転、浦和が攻勢に出た。

後半13分、FW武藤のシュートを鹿島GKクォンが弾いたところを、途中出場のFW興梠が押し込んで1-3。続く15分には、左CKからゴール前の混戦でDF槙野が競り勝ち2-3とした。

その後も浦和の猛攻が続いたが、3点目がなかなか決まらなかった。なんとか逃げ切った鹿島が先勝し、8日の第2戦につなげた。