選手らへのパワハラ疑惑で8月13日から活動自粛していたJ1湘南ベルマーレの曹貴裁監督が4日、神奈川・平塚市内で会見に出席した。

曹氏は「自分のマネジメント力の低さ、責任性のなさ、指導者としての浅はかさを痛切に感じている今、湘南ベルマーレとか、どのチームとかっていうことを考える立場にない。僕が『こうしたい、ああしたい』ということをこの場で申し上げてもまったく説得力がないと思っています」と、自身が今後を決める立場にないと主張した。

続けて「意図はそうでなくても、起きてしまったということに向き合う時間は必要。自分の未来については、僕が『どうしたい』とか『ああしたい』よりも、もし求められるものがあるならば、もし、ここにいるこの今の姿を真摯(しんし)に見せられる場所があるのであれば、とは思っていますけど、今日のこの時点で、僕を育ててもらったベルマーレ、選手、スタッフの皆さんに対して、僕から『こうです』ということは特にできないと思っています」と話した。

曹氏の今後について真壁会長は、曹氏が落ち込んでいるとした上で「ウチのサッカーは曹自体のパワーが生まれてこないようではとても指揮はとれない」と説明。曹氏の回復を待ち、今後について話し合って決めていく構えだ。