Jリーグは4日、湘南ベルマーレの曹貴裁監督(50)にパワハラ行為があったとして、公式戦5試合の出場停止とけん責の処分を科した。パワハラの具体的事例を含む調査報告書も公表した。クラブには制裁金200万円とけん責の処分を下した。これを受けた湘南は平塚市内で会見し、曹監督が騒動後初めて公の場に登場。6日の川崎フロンターレ戦から復帰が可能だが、処遇は保留と発表した。

スーツ姿で登壇した曹監督は憔悴(しょうすい)した面持ちでマイクを握り、騒動について謝罪。「指導者としての浅はかさとか、そういうものを痛切に感じている今、湘南ベルマーレとか、どのチームとかっていうことを考える立場にない」とした上で「今の姿を真摯(しんし)にみせられる場所があるのであればとは思っています」と復帰に含みも持たせた。

選手らにはこの日午前の練習後に開いたミーティングで、Jリーグの調査結果を受けたクラブの対応を説明。再発防止策として強化部に新たにGM(ゼネラルマネジャー)職を新設することなども明かした。代行としてチームを指揮してきた高橋コーチは「選手も思うところはあったと思うけど、手を抜いている人はいなかったし、そこは素直に誇りに思う。前向きに残りの試合を戦っていくことが大事」と巻き返しを誓っていた。