湘南ベルマーレは8日、選手らへのパワハラ行為で活動自粛中の曹貴裁監督(50)が同日付で退任すると発表した。後任の監督については、決定次第、発表するという。

曹監督は湘南を通じて、コメントを発表。「湘南ベルマーレに関わる全ての関係者の皆様に改めて深くお詫び申し上げますとともに、本日をもって監督の職を辞することを報告致します。これはクラブ側と重ねて協議をさせて頂いた上での結論であります」とクラブ側と協議した上で出した決断と説明。「今回のJリーグ裁定にて処分が決定し、関係者の皆様のご心情に触れ、改めて自分の指導者として、人としての力の無さを痛感致しました」と謝罪した。

また、自身の今後について「この反省からもう一度初心に立ち返り、受け手が感じる気持ちに深く寄り添い、共に歩んでいける真の強さを身に付けなければいけないと思います」とつづった。そして「トップチームの監督を含めた15年間このクラブの関係者の皆様に本当にお世話になり、感謝の念に堪えません。辛いこと、嬉しいこと、たくさんの経験をさせて頂きました。このような長年の歩みに関わって頂いた選手、スタッフ、サポーター、スポンサー、株主の皆様、トップチームを夢見る子どもたち、全ての方々に御礼を申し上げますとともに、このような形での退任となりましたことを心よりお詫び申し上げます」と感謝ともに関係各位に謝罪した。

また、真壁潔会長も「この度のパワーハラスメントの問題につきまして、まずは被害に遭われた皆様に深く謝罪をいたします。大変申し訳ございませんでした。また、応援して下さる皆様、ご支援いただいている皆様には、ご心配、ご迷惑をおかけし重ねてお詫び申し上げます」と謝罪。その上で「クラブとしての責任を重く受け止めるとともに、二度とこのような事態に陥らないために再発防止に努めて参ります」と再発防止を誓った。

曹監督については「トップチームでは2012年より、またアカデミーでの指導を含めると2005年より15年間、アカデミー選手の育成、トップチームの強化、そしてクラブの発展に大きく貢献していただきました。湘南のスタイルを築き、有形無形の財産を残していただき心より感謝しております」と、クラブの成長に多大な貢献を果たしたことに感謝した。その上で「今後に向け、クラブに関わる全ての人間が一層気を引き締めて、皆様に夢や感動をお届けできる湘南ベルマーレであり続けられるよう精進して参ります」とつづった。(コメントは全て原文のまま)

また湘南はクラブ内の処分として

◆水谷尚人社長 減給(月給50% 3ヶ月)

◆真壁会長 水谷社長と同額を一般社団法人RingSmileに寄付(報酬を得ていないため)

◆坂本紘司スポーツダイレクター 減給(月給50% 3ヶ月)

を併せて発表した。