菊正宗酒造(本社・神戸市東灘区)は28日、サッカーJ1ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(35)とアンバサダー契約を結んだことを発表した。契約期間は21年9月まで。同社がアンバサダー契約を結ぶのは初めてという。

創業360周年で日本に限らず、世界に向けたPR活動としてイニエスタを熱望した。昨年11月からのラブコールで、実現にいたったという。テレビCMは28日から放送される。

自身もスペインでワイナリーを経営するイニエスタは「日本に来て長い年月はたっていないが、今回は大きな出来事。日本人ではない自分が、日本を代表する酒造会社のアンバサダーとしてかかわれることは素晴らしいこと」と話した。

この日は、スペシャルトークイベントのゲストとして、元女子日本代表の澤穂希さん(41)も登場した。イニエスタはスペイン代表で10年W杯南アフリカ大会を制し、澤は11年W杯ドイツ大会の優勝に貢献した。

ともに決勝でゴールを決めた共通点があり、イニエスタは「感じたことは(澤さんと)同じだと思う。一国の期待を背負って、夢見てきたタイトルに貢献することができた。歴史に残る意味でも、素晴らしい瞬間だった」。澤さんも「本当に夢のような、(日本の)みなさんの気持ちでとれたゴールだった」と振り返った。