日本プロサッカー選手会会長を務める、サガン鳥栖DF高橋秀人(32)が16日、Jリーグ臨時実行委員会後のメディアブリーフィングに出演し、リーグ戦再開決定にあたっての感謝を述べた。

中断期間も選手を代表してリーグとさまざまな意見交換を行ってきた高橋は、「今練習をしていて、あらためてサッカーができる喜びや週末に向けた準備、戦術練習など、仲間とボールを蹴る、芝生を走るのは気持ちいいものだと感じている。環境を整えていただいた関係者のみなさまに感謝申し上げます」と思いを伝えた。再開後は“リモートマッチ”となることにも触れ、「画面を通じての応援になると思うが、画面越しのみなさんに思いが伝わるよう、例えばゴールパフォーマンスも、画面に映っているならばいろんな工夫をして、伝えていけるようにしたい」と、リモートマッチならではの試みも予告した。

Jリーグは試合開催のガイドライン策定にあたり、選手会を通してJリーガーの生の声を集めてきた。村井満チェアマンは「大規模な選手をまとめていただいている秀人会長には、本当に感謝している。私の記憶では選手から33ほどの、多くの質問が専門家の先生あてに寄せられた。策定プロセスにおいて、選手の協力抜きにはできなかったと思う。先生からも感謝の言葉をいただいている」と謝意を表した。高橋も「PCR検査でも、選手の安全を最大限考慮した対応をしていただきありがとうございました。それ以外でも『選手がこういうところに不安を抱えている』など生の声に誠実に対応していただき、感謝しています」と述べ、「日頃から『労働者、使用者の関係だけでなく、同じサッカー界を引っ張る仲間、パートナーだ』と言っていただいている。選手の生の声やピッチ上で活躍することが、将来の日本サッカー界のためになると常々感じている」と、あらためてJリーグへの思いを口にした。【杉山理紗】