ヴィッセル神戸は23日、神戸市内で完全非公開の練習を行った。練習後、ドイツ人のトルステン・フィンク監督(52)がオンラインで取材対応し、36歳のMFイニエスタについて「大事な選手だが、毎試合は出られないので、チーム全員、各選手に力を出してほしい」とコメント。7月4日のJ1再開後の過密日程に、イニエスタといえども適度な休養を与え、改めて総力戦で臨む構えを示した。

20日に本拠地ノエスタでJクラブと初めて練習試合(完全非公開)を行った。出場したイニエスタの状態について、指揮官は「もちろん、いつも通りのパスで、試合の組み立てもやってくれた。大事な存在で攻撃の起点になる」と説明。各選手45~70分程度の出場時間に限定し、実戦感覚を取り戻した。

ノエスタでの練習試合の際に、新型コロナウイルス感染予防に即した行動をとったが、フィンク監督は「やるべきことは運営担当がやってくれていて、我々は会場に入って、着替える場所も同じ」と、過度な神経質にはなっていない。

今週末も練習試合を予定しており、総仕上げの段階に入る。「(20日の試合は)選手がリズムをつかむこと、ぶつかり合いの激しさ、サッカーのフィーリングを養った。次はもう少し戦術面でどう動くのか、その対応など細かい調整をしていきたい」。7月4日のサンフレッチェ広島とのJ1再開初戦(ノエスタ)へ向けて、天皇杯王者が真正面から迎え撃つ。【横田和幸】