北海道コンサドーレ札幌は12日、敵地3連勝をかけて湘南戦に臨む。11日、千葉市内で最終調整を終えたミハイロ・ペトロビッチ監督(62)はオンライン取材に応じ「最後まで選手の状況を見極めて、スタメンや誰が後から入っていくかを模索したい」と、勝利の可能性を上げるために神経を注ぐ。

湘南戦では、まだ公式戦でのベンチ入りがない新加入のブラジル人FWドゥグラス、大卒新人のDF田中が初先発する可能性が出てきた。この日のミニゲームでは8日鹿島戦で負傷交代のFWジェイ、2戦連続で3バック中央で先発したMF宮沢に代わり、2人が主力組でプレーした。

リーグ中断期間中、ドゥグラスは母国に夫人を残した状況でも、日本に残って練習を続けた。FWロペスのチーム合流が遅れる中で、持ち味の豊富な運動量を見せたい。DF田中も再開から2戦連続途中出場で、安定したプレーで連勝に貢献した。互いに初先発でも十分に活躍できる自信がある。

リーグ再開から9日間で3試合目、前節からは中3日の過密日程だ。それでも指揮官は「疲労を考慮して替えるというだけでは意味がない」とし、「それぞれの選手が自分のポジションで何を求められているのかはよく分かっている」と、各選手への戦術浸透には手応えを感じている。8月には1カ月で公式戦9戦が待つ。「チーム層は昨季より厚くなった」。指揮官の言葉の真価が試される。【浅水友輝】