J3藤枝MYFCの女子チーム・ルクレMYFCで監督を務める養父雄仁氏(36)が27日、自身の体験をもとに防災の重要性を訴えた。藤枝市の葉梨西北小と同市の瀬戸谷中を訪れ、「防災授業」を実施。元Jリーガーの自身も「死ぬかもしれない」と危機感を持った東日本大震災での経験を生徒たちに伝えた。
J2ヴァンフォーレ甲府の選手だった2011年3月11日はアウェーのアビスパ福岡戦への移動日だった。羽田空港に到着した瞬間に強い揺れを感じたという。養父氏は「空港全部が揺れていて崩れるかと思った。本当に怖かった」。その後は家族と連絡が取れなかったことや、13時間以上食事ができなかったことなどを明かした。当時の心境などを振り返り「いざという時のことを考えて、備えておくことが大事」と強調した。
授業冒頭では震災時の映像などを流した。葉梨西北小の秋山颯汰くん(6年)は「ビデオを見て怖さを知りました。家族全員でしっかり備えていきたいです」と真剣な表情だった。藤枝市とクラブ、Jリーグが協力し、家庭でできる防災対策を紹介したリーフレットを独自に制作。養父氏は「地震がきた時にパニックにならないように、この機会に家族で話し合ってほしい」と呼び掛けた。【神谷亮磨】
◆養父雄仁(やぶ・ゆうじ)1984年(昭59)5月24日、神奈川県生まれ。国士舘大から07年に川崎フロンターレに入団。その後は甲府、ロアッソ熊本、V・ファーレン長崎でプレーし、18年に藤枝に加入。昨季限りで現役を引退する。今年から女子チームのルクレMYFCで監督に就任。



