ヴィッセル神戸が土壇場で勝ち点1をもぎ取った。横浜に1-3とリードされた後半45分にFW藤本憲明(31)がこの日2点目で1点差。さらにロスタイム1分、途中出場のFW古橋亨梧(25)が同点弾で3-3の引き分けに持ち込んだ。MFアンドレス・イニエスタ(36)を欠く中、先発は純和製メンバーで負け試合を一転させる底力を示した。

   ◇   ◇   ◇

神戸が終了間際68秒間で2点を奪い、勝ち点1をもぎ取った。1-3と横浜にリードされた後半44分34秒、FW藤本がこの試合2点目で1点差。さらに同45分41秒、途中出場のFW古橋が同点弾をたたき込んだ。

フィンク監督は「連戦の中で大きかった。選手の自信になったと思う」。この日、先発メンバーはすべて日本人選手を並べた。大黒柱のMFイニエスタは右足首違和感で3試合連続の欠場。そんな中、後半17分に酒井、古橋、サンペール、西を投入。サンペールは土壇場2発の起点となり、酒井も藤本のゴールをアシスト。古橋は劇的同点弾をたたき込んだ。最後の68秒間に力を振り絞り、勝ち点1をもぎ取った。ホームで5戦勝ちなし(2分け3敗)とはいえ、貴重な勝ち点1となった。

古橋は「チーム全体でいい試合ができた。ここまでチームに迷惑かけてるんで貢献していきたい」。この日は「25周年」として黒と白の縦じまの「ゼブラカラー」のユニホームを着用した。古橋は「記念すべきユニホーム。勝ちたかった」と誇りを胸に戦った。

大物外国人選手が注目されがちだが「純和製」の先発メンバーでも、1-3の逆境を覆した。2発の藤本は「相手が疲れてきたところで仕留める。それが自分の仕事」。ホームで勝ちきれない課題は残したが、わずか68秒で負け試合をひっくり返す高いポテンシャルは示した。【実藤健一】