J1ベガルタ仙台の韋駄天(いだてん)ストライカーが、いよいよ戦線復帰する。FWジャーメイン良(25)は開幕戦から8試合連続出場(先発7、サブ1)も、8月1日の横浜F・マリノス戦後に右足首負傷で離脱。

「体力的な部分、サッカーの部分は少しずつ戻ってきた。ゲームができる準備はできている」。9日のアウェー鹿島戦で1カ月ぶり出場を目指す。

今季は右ウイングを主戦場に2ゴール。「離脱前から1対1になれば仕掛ける、スピードを生かし、チームを勢いづけてゴールに絡むことを意識してきた」。リハビリ期間は走り込みや自軍の試合分析に注力し「どういう狙いか、どこがうまくいき、どこがうまくいっていないかのイメージはしていた。体を少しずつ慣らしてゲームでしっかり貢献したい」と意気込む。

鹿島アントラーズは昨季まで仙台不動の左サイドバックだったDF永戸が在籍し、ジャーメインと対峙(たいじ)する可能性がある。「(永戸は)もともと攻撃が武器だったが、去年1年で対人守備も強くなった印象。僕も対人に自信がある。対峙すれば1対1で絶対負けないようにやりたい」。自慢の快足で5試合ぶり勝ち点3をもたらす。【山田愛斗】