首位を快走する川崎フロンターレの下部組織出身のFW宮代大聖が、J1初ゴールで逆転勝利を呼び込んだ。

同点に追いついた2分後の後半40分、ドリブルで攻め上がるMF脇坂に並走。ゴール右でパスを受け、右足で決勝点。途中出場でクラブタイ記録となる同一シーズンでのホーム7連勝に導き「いいカウンターでやすくん(脇坂)がうまく抜け出して優しいパスをくれた。走り続けてよかった。フリーだったので出してくれたら決めると強い気持ちを持って必死で(ボールを)呼びました」と、ほおを緩めた。

小3から川崎Fの下部組織で育ってきただけに、等々力は特別な場所だった。「等々力でゴールを決めるのは小さい頃からの夢でもあった。1つ夢がかなったのですごくうれしい」。鬼木監督から「日本を代表するぐらいのストライカーになってほしい」と期待される20歳の宮代が、思い入れが詰まったホームで記念すべき1歩を刻んだ。