清水ジュニアユースが、磐田U-15との「中学生静岡ダービー」に8-1で大勝し、開幕2連勝を飾った。後半だけで6得点。ライバルを圧倒した。新型コロナウイルスの影響で大会日程が変更。第1、3節が後日に組まれ、この日がリーグ2戦目となった。

前半を2-1で折り返すと、後半はサイド攻撃が猛威を振るった。FW渡辺大和(3年)が、後半だけでハットトリックを達成。ストライカーの役割を果たした。後半ロスタイムに3点目を奪い「最後の最後に決められて、うれしい」と声を弾ませた。先制点を挙げた仲野丈翔(たける、3年)は「ダービーとあって、みんな普段以上に気合が入っていた」と振り返った。

トップチームは現在6連敗中。この日、J1リーグ最下位に転落した。弟分の中学生たちが、圧巻のゴールラッシュでクラブに明るい話題を届けた。

今季は特例措置で昇格と降格がない。それでも上位2チームには、今冬の全国大会へストレートで進出する権利が与えられる。渡辺と仲野は「全国優勝が目標です」と声をそろえた。3連勝を目指す次節は22日、JFAアカデミー福島U-15と対する。悲願達成へ向けて歩みを進める。【古地真隆】