清水エスパルスが泥沼から抜け出した。アウェー湘南戦で、ブラジル人FWのカルニーニョス・ジュニオ(26)とジュニオール・ドゥトラ(32)がゴール。試合終了直前にはMF西沢健太(24)が追加点を挙げ、3-0で快勝した。クラブワースト記録更新となる8連敗を阻止。8戦連続で足踏みを続けていたJ1通算400勝も、ついに達成した。

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清水が長いトンネルを抜け、節目の勝利をつかんだ。前節に続いて3バックの布陣。この日は2トップを組んだ、ブラジル人コンビを目がけたロングボールを織り交ぜながら、ゴールへ迫った。前半28分、ドゥトラが左クロスを頭で合わせるも枠の外。同35分には、カルリーニョスがエリア内から右足で狙ったが、GKにセーブされた。

前半を0-0で折り返し、後半立ち上がりに待望の瞬間が訪れた。同9分、FW後藤優介の右クロスにカルリーニョスが飛び込んで先制。8月8日の札幌戦(3○1)以来、9試合ぶりの先制に成功した。さらに同41分、カウンターからドゥトラが今季初得点。チームとしても6試合ぶりの複数得点を奪った。同ロスタイムには西沢が3点目。勝利を決定づけた。

リーグ最多40失点を喫していた守備も奮闘した。最後まで集中を切らさず、18試合目にして今季初の完封勝ち。さらにアウェー戦の勝利も今季初となった。

リーグ下位に沈む2チームの対戦で、清水の連敗がついに止まった。9試合ぶりの白星で最下位を脱出。暫定16位に浮上した。次節は23日、ホームで浦和を迎え撃つ。今季初の2連勝を飾り、これまでの負けを取り返していく。