ジュビロ磐田は2-0で大宮アルディージャを下し、2試合ぶりの白星を挙げた。前半21分に主将のDF大井健太郎(36)が右足で先制点。セットプレーの流れから18試合ぶりの今季2点目をマークした。

同45分にはFW中野誠也(25)が左足で追加点。守備も3試合ぶりの無失点で勝ち点3を積み上げた。

順位は7位に浮上。鈴木政一監督(65)は「サポーターに勝利をプレゼントできたことはよかった」と納得の表情を見せた。チームは先月25日の琉球戦でJ1自動昇格が消滅。目標は失ったが、来季を見据えた戦いはこの日で3試合目となった。FW中野は「いい意味で捉えれば、もうスタートしているということ」。公式戦は個人をアピールする貴重な舞台。今季8得点で2桁得点が見えてきた25歳は「もちろん、そこを目指したい」と宣言した。

残り3試合も無駄にはできない。大井は「まだ課題はある。突き詰めて今シーズンを終わりたい」と強調した。次戦は5位の北九州が相手。勝てば順位が入れ替わる。チームが目指すのは「全勝締め」。指揮官は「残りの試合は来年に向けた準備期間。レベルアップできるような戦いをしていきたい」と力を込めた。【神谷亮磨】