北海道コンサドーレ札幌のMFチャナティップ(27)が、来日5年目で初めてのリーグ全試合出場に意欲を示した。

熊本キャンプの21日、ボール回しなど軽めの調整で汗を流した。20チームで戦う今季はリーグ戦38試合。「ケガをしないように。チームに色々貢献したいから1年ずっと頑張りたい。毎試合良いパフォーマンスを発揮できるように」と笑顔で誓った。

昨季は右太もも裏肉離れの影響で、4試合を残してタイに帰国。18試合の出場は、7月から途中加入した17年の16試合に次ぐ少なさ。一方で30試合8得点と活躍した18年はクラブ最高4位。攻撃の核が全試合出場を果たせば、過去最高順位も見えてくる。

開幕前最後の実戦となった20日の練習試合(非公開)も90分出場。「昨日の練習試合で90分出て、筋肉痛もない。コンディションは上がっているね」と声を弾ませ、故障箇所も「不安感はほぼなくなった。自在にプレーできる感じがする」と状態はバッチリだ。

今季も左シャドー(1・5列目)を定位置として、ここまで練習試合4試合に出場。「試合勘やボールのフィーリングは良い。楽しくプレーできて非常に良かった」。練習でもキレのある動きだしやドリブルは健在。個人の状態が良好なだけに、3-14で敗れた13日川崎フロンターレ戦(45分×4)などを念頭に「一番大事なのは守備、攻撃の切り替えの部分がどれぐらいできるか」。後はチームとしての仕上がりだけだ。【浅水友輝】