湘南ベルマーレは、リーグ開幕のサガン鳥栖戦から先発全員を入れ替えて臨み、浦和レッズと引き分けた。湘南ユースの二種登録選手、17歳のFW原直生が公式戦デビューするなど、フレッシュなメンバーが名を連ねた。セットプレーやカウンターで好機はつくり、シュート数も浦和を上回る10本を放ったが1点が遠かった。浮嶋敏監督は「失点をせず、攻守の中でしっかり自分たちの目指しているサッカーをできたのはよかった。メンバーが変わった中で、これだけのゲームが出来たのはうれしいところでもありました」と選手達を称えた。

原はエリア内に入り込みシュートを放つなど積極的なプレーを見せたが「持ち味のゴールが出せていない。チームとしてはよくできたが、得点やアシストを求められているので、もっと突き詰めてやっていきたい」と公式戦デビューにも満足した様子はなかった。指揮官も「本人は緊張もあって固い感じで入ってしまったなと。もっとできたのではないかと思います」と今後の成長に期待した。

守備では無失点に抑え、昨季の「勝負弱さ」は払拭できたが、攻撃面では開幕戦に続き無得点。昨季からの課題の得点力では結果が出ていない。浮嶋監督は「最後の質だけは簡単には良くならないかもしれないが、攻撃エリアに入ってからのシュートに持ち込むところ、シュートを決めるところを上げていかないと」と課題を掲げていた。