9月に開幕するサッカー女子プロリーグ「WEリーグ」の日テレ・東京ヴェルディベレーザが3日、選手の今季の背番号を発表した。

元日本代表DF岩清水梓(34)は、慣れ親しんだ22番から33番へ変更した。3月3日は昨年生まれた長男の誕生日でもある。同日にオンラインで取材に対応した岩清水は「空いていた番号で、息子の誕生日。22番を11年間つけてきたけど、33番の新しい自分を作っていこうと言う気持ちが大きくなった」と理由を語った。

出産などもあり、昨季は公式戦の出場がなかった。「1日1日が大変で、充実していた」と、ここまでの1年間を振り返った。母となって本格的に戦列復帰するシーズンが、くしくも女子のプロリーグ開幕と重なった。「選手としては完璧には(コンディションは)戻っていない」と客観的に自身を見つつも「今までの自分にどこまで戻れるかを考えつつも、33番の新たしなCB像を作っていこうと」と心機一転の思いを口にした。

なでしこリーグ時代に何度も栄冠を手にした日テレ。プロリーグ開幕を前にクラブ間の移籍も活発化し、力関係はより拮抗(きっこう)する様相だ。日テレも新たに若手選手が増えた。「初代女王はとりたいが、全チーム思っていること。(日テレで)長年やってきて、何回も生まれ変わってきた。勝って、苦しんで、また勝って。つらいことも勝てない瞬間もたくさんあると思うけど、そのときにチームがばらばらにならないように、そこが自分がいる意味だと思う。去年はあまり力になれなかったが、今年はグラウンドにいられるので、つらいときに自分が支えたい」。国内外で幾度となく大舞台を経験してきた頼もしいベテランが、名門を下支えする。