清水エスパルスは前節から中2日で迎えた一戦で、先発3人を変更した。戦前、ロティーナ監督は「厳しい日程が続くので、先発の何人かは入れ替わるだろう」。加入3年目のDF福森直也が、J1初出場。センターバックの一角に入った。

立ち上がりは、今季無敗の広島に主導権を握られた。ボールを保持される時間が続くも、4-4-2のブロックを敷く守備で対抗。相手の攻撃をはね返した。前半最大のピンチは同44分。至近距離からのシュートをGK権田修一が、右手でかき出した。防戦一方の展開となったが、0-0で前半を折り返した。

状況を打開するべく、ベンチは積極的な交代策に出た。後半9分にMF河井陽介、FWカルリーニョス・ジュニオを同時投入。開幕戦以来4試合ぶりの白星を目指した。だが、同14分に左CKから先制点を献上。またしても課題のセットプレーから失点を許した。その後は前がかりに攻めるも、試合を通じて効果的なシュートは数えるほど。指揮官が「改善の余地がある」と話したように、攻撃の組み立てには課題が残った。

最後まで追いつけずに、0-1で今季2敗目を喫した。次節は21日、アウェー柏戦。切り替えて次に臨むしかない。

清水ロティーナ監督 前半は相手のプレスを回避できなかった。後半は良くなったが、CKから失点した。多くの部分を改善しなければいけない。

清水MF鈴木唯人 もう少しボールを保持する時間を増やしたい。やや選手同士の距離が遠いと感じる。切り替えてやっていくしかない。

清水DF福森直也 特に後半の立ち上がりは、チームで思い描いた戦いができていた。それだけに、CKからの決勝点は非常にもったいなかった。