浦和レッズに快勝した川崎フロンターレは、開幕からの7連戦を6勝1分けで終えて、首位をキープして中断期間に入った。

前半は試合をコントロールできず、川崎Fらしくない展開が続いた。FW小林のゴールでなんとか先制して折り返すと、ハーフタイムのロッカールームで、鬼木監督の指示が飛んだ。

小林は「前半は自分たちのミスや球際のところで、五分五分のボールをほとんどこぼしていた。そういうので勝たないと試合には勝てない、という言葉をもらった」。

指揮官のゲキに奮起して、後半4分にはFWレアンドロ・ダミアンが、6分には左サイドバックの旗手が、8分には再び小林が、ゴールを決めた。後半22分にはMF脇坂のミドルシュートも決まり、5-0と突き放した。

右ウイングではこれまでMF家長の出場が多かったが、この日は小林が抜てきされた。指揮官は「家長を連戦で使っていたので、フレッシュな選手というのと、ずっと試してみたいところでもあった。調子の良い選手なので、今回に限らず今年は(レアンドロ・ダミアンとの)同時起用を考えていた。2人とも仕事をしてくれた」。

3日前の神戸戦では後半ロスタイムの失点で勝利を逃したこともあり、「メンタルが重要だと思っていた。いい結果を残せて、選手の成長をすごく感じた」と、入りの悪かった試合を勝ちきったことをたたえた。