徳島ヴォルティスの主将MF岩尾憲(32)は、恩師になる浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督(47=スペイン)と互いに健闘をたたえあった。

11日に行われたJ1リーグのアウェー浦和戦。結果は0-1で徳島が惜敗し、クラブ記録を更新する4連勝はならなかった。

ピッチや試合後の記者会見室で何度もあいさつや言葉をかわし、「調子はどうだ? みたいな話をした」と、岩尾は数カ月ぶりに再会した前監督との交流を振り返った。

敵将は昨季まで4年間、徳島で指揮を執ってJ1昇格に導いてくれた。この試合も、前監督がたたき込んだボール保持からの組織的な攻撃を何度も試みた。特に前半35分すぎまでは主導権を握った。その後に流れを手渡し、後半に失点。悔しい4試合ぶりの敗戦だ。

「前半は出ている選手が、いい判断を守備からしていたと思う。それによってチャンスをつくり、自分たちらしいサッカーが目の前で繰り広げられていた」。ベンチスタートだった主将は後半開始、ボランチの位置で途中出場した。同23分には岩尾の縦パスがFW宮代に通り、好機を演出した。

今回はアウェーでの惜敗となったが、ロドリゲス監督率いる浦和とは次回、ホームでリベンジの機会がある。

「個人的には非常に悔しい。アウェーで難しい試合になると思っていた。個人的に勝ちたい相手だったので悔しさはあるが、何ができて、何ができなかったかをもう1回整理したい。浦和とはホームでもう1度、対戦できる」

3月30日に入国しているスペイン人のダニエル・ポヤトス新監督(42)は、14日間の待機期間を経て数日後には合流できる見通し。甲本偉嗣ヘッドコーチ(41)が、開幕から代行指揮した3勝2分け4敗の経験をベースに、岩尾ら選手はさらなるパワーアップを図る。【横田和幸】

J1勝敗表はこちら―>