横浜F・マリノスが、ポステコグルー監督体制下でリーグ戦最多タイの5失点を喫した。Jリーグ開幕記念日の15日、ともに降格経験のない鹿島アントラーズと対戦し、3-5で大敗。29年目の対戦は、屈辱の結果に終わった。

高く設定したDFラインの裏を狙われた。序盤から支配率では相手を上回ったが、厳しいプレッシャーに苦しみ、効果的な攻撃ができなかった。中盤でプレッシャーを受けると、ボールを失う場面が目立った。

前半こそ、すぐにボールを奪い返していたが、後半に入ると1分、8分、10分と、立て続けに失点した。鹿島は「DFラインの裏」と狙いを絞って、ボールを奪った瞬間、必ず誰かがDFラインの裏に抜ける動きを見せていた。何度も同じ形で狙われたが、試合の中では修正できなかった。

今季は12試合8失点と堅守が光っていたが、鹿島戦で一気に崩れた。ポステコグルー監督は「ミスが目立ち、試合をコントロールできなかった。5失点のうち4失点は自分たち(のミス)からだった」と、同じパターンで失点したことを厳しく追及した。主将のMF喜田も、立て続けに3失点した場面について「食い止められなかったのも、流れを招いたのも自分たち」と自らを責めた。

今後対戦するチームは、鹿島戦を参考に対策を練ってくるかもしれない。高い勉強代となった今季2敗目を、無駄にはできない。