帝京長岡サッカー部OB、本田翔英(19)が、21年の世界大学ランキング7位の超難関大、米カリフォルニア大学(UC)バークレー校に合格し、3日に長岡市の同校で入学調印式に臨んだ。高3で出場した19年度の全国選手権ではMFとして特長のスピード突破で攻撃をけん引し、県勢初の4強入りに貢献したサイドアタッカー。『公立世界一』とも言われる名門大で学業とサッカーを両立させ、プロへの夢に挑戦する。

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本田が超難関大で学業とサッカーを両立させ、「ヨーロッパでプロ選手」という夢に突き進む。大学入学の調印式を終えると「うれしいが、まだスタートラインに立ったばかり。これまで関わってくれた方たちへの感謝も込め、向こうで頑張って来る。まずは1年生からレギュラーを取って活躍したい」と意気込みを言葉にした。

現在は8月下旬の入学へ、昨年から科目履修生として通う環太平洋大サッカー部(岡山)で体を動かしながら、7月下旬の渡米に向け準備を進める。「向こうは特長を持った選手が多いが、自分も前への推進力が武器。どんどん出したい」。成績も高校時代から超優秀で、進学後は心理学や栄養学などを中心に幅広い分野を学ぶ。「学んだことをプレーや、今後のキャリアにつなげたい」。

サッカーの実力も折り紙付き。高3の全国選手権ではMFで出場。スピード突破を武器に同学年のMF谷内田哲平(J2京都)、FW晴山岬(J2町田)らと4強入りを果たした。昨年9月にはオランダ1部フローニンゲンからオファーを受け、練習参加。コロナ禍による経営難で契約には至らなかったが高評価を受け、自信を深めた。

スポーツ選手の海外留学をサポートする株式会社WithYoUから協力を受け、英語力やフローニンゲンからの推薦文を合わせ、UCバークレーへ入学審査を申し込み、先月中旬に合格通知を受け取った。3カ月に迫った渡米を前に「学業との両立は簡単なことではないが『頑張ればどんなところも目指せる』という姿を同級生や後輩に示したい」と決意を示した。【小林忠】

 

◆本田翔英(ほんだ・しょうえい)2001年(平13)10月5日生まれ、埼玉県坂戸市出身。小2から地元でサッカーを続け、帝京長岡の下部組織にあたる長岡JYFCでのプレーを希望し、長岡市立南中学に進学。高3の19年全国選手権ではMFで活躍し、4強入り。昨年9月にオランダ1部フェイエノールトとフローニンゲンの練習に参加。178センチ、73キロ。右利き。

 

◆カリフォルニア大(UC)バークレー校 1868年設立。10大学あるカリフォルニア大システムで最古の歴史を持つ。世界大学ランキングでは常に上位の超名門校で21年は7位(東大は36位)。ノーベル賞受賞者31人輩出。スポーツでも五輪金メダリスト80人以上のエリート校で出身者にはMLBジェフ・ケント、NBAジェイソン・キッド、NFLアーロン・ロジャースらがいる。日本人卒業生にはソフトバンク孫正義氏も。所在地はカリフォルニア州バークレーで敷地面積は東京ドーム約107個分。