サンフレッチェ広島は1日、日本代表MF川辺駿(25)がスイス1部グラスホッパーへ完全移籍すると発表した。現地で身体検査を終えて正式契約を結ぶ。3日のJ1リーグ、サガン鳥栖戦(Eスタ)が広島所属として最後の試合になる。

広島市生まれの川辺は広島ジュニアユース、ユースとクラブで育った。178センチ、70キロの攻撃力に特長のあるボランチで、15年から3年間はジュビロ磐田に期限付き移籍し、広島では主力の座を確保していた。J1通算182試合出場で15得点。

今年3月に初めて日本代表に選出され、韓国戦でデビュー。6月7日のW杯アジア2次予選タジキスタン戦では初ゴールも決めた。

川辺はクラブを通じて「このタイミングでチームを離れることは簡単な決断ではなかったが、一サッカー選手として新しい挑戦をしたいという思いが強く、移籍を決めました。コロナの影響で降格クラブ数の多い難しいシーズンの中にも関わらず、自分の気持ちを尊重して受け入れてくれたクラブ、特にチームスタッフとチームメートには感謝しています」などとコメントした。

グラスホッパーはスイス・チューリヒに1886年に創設された古豪で、今夏に開幕する新シーズンでは3季ぶりに1部復帰が決まっている。