清水エスパルスは1-0で大分トリニータに競り勝った。DF原輝綺(22)の今季リーグ戦初ゴールが決勝点。2試合ぶりの白星を挙げ、3戦負けなし(2勝1分け)となった。

前半の決定機は数えるほどだったが、勝利を目指して後半に攻撃のギアを上げた。立ち上がりから押し込み、同22分。CKのこぼれ球を拾ったDFヴァウドの低いクロスに、エリア内で原が合わせた。ゴール右隅に突き刺して待望の先制ゴール。膠着(こうちゃく)状態を打ち破った。

守備の安定感も光った。終了間際のピンチも、ゴールライン上でMF竹内涼がはね返した。最後までゴールを許さず、4試合ぶりの完封勝ち。リーグ暫定13位に浮上した。この日はクラブ生誕29周年。来場した先着5000人に、選手1人の名前と背番号がデザインされた「選手応援タオル」がプレゼントされた。勝ち点3をつかんで節目の日に花を添え、サポーターと喜びを分かち合った。

7日の天皇杯3回戦・J3岩手戦(いわスタ、午後6時半)を挟み、次のリーグ戦は11日のアウェー徳島戦(鳴門大塚、午後6時)。今季初のリーグ戦連勝を飾り、無敗で走り続けるつもりだ。【古地真隆】

▽ロティーナ監督 後半は我々が支配する時間が増え、その中でゴールが生まれた。守備のミスも少なく、セットプレーの守りも良かった。無失点で終えられれば、勝つ可能性は高まる。

▽DF原輝綺 ヴァウドの折り返しをうまく合わせられた。目に見える結果を残せてホッとしているが、まだまだ足りない。今後も数字にこだわってやっていきたい。

▽GK権田修一 チームの仲間が体を張って守ってくれた。このような試合を増やしていきたい。(選手同士の)コミュニケーションが増えてきた。進化を感じている。