首位を快走する尚志(福島)が3位仙台育英(宮城)に4-0で完勝した。2試合消化数が多いものの、2位青森山田セカンドに勝ち点10差をつけた。前半5分、センターバックのDF入沢新大(あらた、3年)がCKの流れから先制ゴールを奪うなど3得点に絡み、本職でも完封に貢献。攻守両面で光った。

迷うことなく利き足とは逆の左足を振った。「自分のポジションは打てる機会が少ないので『思い切りやってみよう』と打ったら、いいところに飛んで気持ちよかったです」。2点目はペナルティーエリア内で相手を引き連れて味方が飛び込むスペースをつくり、3点目はロングボールで起点に。守備では要であるDFチェイス・アンリ(3年)不在の中で、仙台育英の強力攻撃陣を封じた。「アンリだけに頼っていたらチームの底上げにならないですし、練習どおり、冷静にできました」と力を込めた。

チームは週初めに新型コロナウイルスのワクチン接種があり、思うように練習を積めなかったが、終わってみれば完勝だった。仲村浩二監督(49)は「不安材料もありましたが、立ち上がりのセットプレーがこの試合を支配してくれたと思います」。ここまで12勝1敗。残り5戦を全勝で駆け抜ける。【山田愛斗】