ヴァンフォーレ甲府が5年ぶりのJ1復帰へ、望みをつないだ。ブラウブリッツ秋田に敵地で2-0と完勝し、これで3連勝。京都サンガの今節でのJ1昇格に待ったをかけた。

勝ち点76に伸ばした甲府は4位から3位に浮上し、2位京都とは同6差。残り2試合で甲府が連勝、京都が連敗した場合のみ、得失点の勝負に持ち込まれる。現時点で京都が得失点差で2上回っている。

試合は前半30分、甲府がMF野津田のCKから、最後はこぼれ球に反応したDF荒木が左足で先制点を挙げる。後半には途中出場のMF長谷川が貴重な追加点を奪った。球際の強い攻守で危なげない勝利だった。

伊藤監督は「選手にしっかりバトルし、気持ちで負けないように伝えた。前半からボールを握りながら、しっかり冷静にやってくれた。残り2戦、我々は勝ち続けるしかない。勝って京都にプレッシャーをかけたい。(昇格の)可能性がある限り、やり続ける。勝ちきることが重要になる」と話した。

現在首位のジュビロ磐田が既に昇格を決めており、最後の1枠を懸けて2位京都か3位甲府の争いとなっている。

次節28日、甲府は敵地でレノファ山口FC戦、京都も敵地でジェフユナイテッド千葉戦に臨む。京都が引き分け以上で無条件で昇格が決まり、京都が敗れた場合でも、甲府が引き分け以下で京都の昇格が決まる。次節でも決まらなければ、勝負は12月5日の最終節にもつれ込む。