J1清水エスパルスが残留を懸けた大一番に臨む。

4日の最終節・C大阪戦(アイスタ、午後2時)に備え、3日は静岡市内で非公開で調整。引き分け以上で、自力での来季J1残留が決まる。仮に敗れると、他会場の結果次第では、2015年シーズン以来6年ぶりに、来季J2降格決定の悪夢が訪れる。

試合前日の練習では、1週間ぶり今季2度目の非公開。絶対に負けられない一戦に向け、万全の対策を施した。MF竹内涼主将(30)は「最後の一踏ん張り。勝って残留を決める」と力を込めた。

ギアを入れ直した。先月27日の前節・浦和戦(1○0)で今季初連勝。残留へ大きく前進したが、その後のC大阪戦に向けた練習の中で、やや雰囲気が緩んだ場面があったという。すかさず、DF奥井諒(31)らベテラン陣が一喝。チームを引き締めた。平岡宏章監督(52)は「危険な空気を感じ取ったのだと思う。素晴らしい選手たちに恵まれた」と話した。

既にチケットは完売し、多くの清水サポーターの来場が見込まれる。竹内は「最後は笑顔で帰ってほしい。100%以上のプレーを見せる」とチームの思いを代弁。自分たちの力で残留を勝ち取り、J1に生き残る。【古地真隆】

◆清水がC大阪戦で残留を決める条件 15位清水は、C大阪戦に引き分け以上で自力での来季J1残留が確定する。敗れた場合でも、他会場の16位湘南と17位徳島がそろって勝たなければ、清水の残留決定。「清水●、湘南○、徳島○」で3チームが勝ち点39で並ぶと、清水が得失点差で17位に転落し、来季J2降格が決まる。