開幕から9試合未勝利だった大宮アルディージャが、10戦目でついに今季初勝利を挙げた。

前半9分、FW河田篤秀が相手ボールにプレッシャーをかけ、こぼれたところをすかさず左足シュートで正確にゴール枠を射抜いて今季4点目。幸先良く先取点を奪った。

その後も攻守に連動したサッカーで千葉につけいるスキを与えず。

後半23分には再び河田がドリブルで持ち込み、左足で値千金のチーム2点目。後半42分に1点を返されたが、この河田が挙げた2点を守り抜き、快勝した。

大宮は開幕から不振をきわめ、3分6敗で22位と最下位。チームは4月12日、佐野秀彦社長が兼任していたフットボール本部長に原博実氏を迎え入れた。

日本サッカー協会(JFA)の技術委員長やJリーグの副理事長などを歴任してきた原氏は、15日の就任会見で「相手陣にいくよりも、きれいにやろうとして、自陣でミスして失点するシーンが圧倒的に多い。そこを変えないとなかなか難しいと、はっきり監督、コーチに話をした」と話していた。そのアドバイスがさっそく効いたのか、この日の試合では自陣では的確なプレーが目立った。