J1開幕11戦未勝利(4分け7敗)で最下位のヴィッセル神戸は14日、サガン鳥栖を本拠地ノエスタに迎え入れる。

18チーム中唯一、今季未勝利の神戸にとって、攻守ともに運動量に優れる5位鳥栖との対戦は、厳しい展開が予想される。

4月から途中就任後、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)をのぞけば、2戦全敗のミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(64)は13日、オンライン取材で「鳥栖はいいサッカーを展開している。特に攻撃で明確なアイデアを持っている」と警戒した。

開幕から神戸は11試合で総得点5、総失点18。エース大迫は9戦無得点で、パリ五輪世代のFW小田も故障で戦列を離れている。攻守ともに3位に入った昨季の躍動感が消えている。

スペイン人指揮官は「ボールを持っていない時の守備で、回避できるところでのミスが目立つ。ポジショニングや集中力不足は、J1では可能な限り、少なくしていかなければいけないが、ちょっと回数多い」と指摘した。

前節ガンバ大阪戦で、一発退場(反則による決定的な得点機阻止)になったDF菊池の守備に関しても「私は回避できたと思う。(選手には)学んでいこうと話をした」と説明した。

2試合連続の先発が確実のDF大崎玲央(30)は「どんなサッカーをしても、勝ち点3を取らないといけない。雰囲気は悪くはない。みんなポジティブに、この状況をとらえている。チームを引っ張っていかないといけない」と、12試合目での初勝利を誓った。