モンテディオ山形がホームでFC琉球に4-0で快勝。勝ち点30で4位に浮上した。山形の4得点は、4月10日秋田戦で挙げた5得点に次ぐゴールラッシュとなった。

前半12分、MF加藤大樹(29)のゴールが4点快勝のファンファーレだった。スローインのチャンスから加藤が放った右足シュートが相手DFに当たってボールはゴール右隅へ。加藤は「いいパスが来たのでしっかり右足で振れる位置で思い切って振ろうと思ったら相手に当たって…。ラッキーな形でしたが、入って良かったです」と振り返った。今季先制した10試合は7勝3分けと勝率70%の山形は、FW国分伸太郎(27)を中心に縦への速攻で何度かチャンスをつくるも前半は1-0で折り返し。

後半25分、MF河合秀人(28)の右クロスをMFチアゴ・アウベス(25)がヘッドで今季自身4点目のゴールで追加点。さらに、同34分、DF野田裕喜(24)、同38分、FW鈴木国友(26)がともに今季初ゴールを決め、集まった5849人のサポーターを沸かせた。

チームは5月29日のリーグ新潟戦、1日の天皇杯2回戦群馬戦と連敗していただけに、ピーター・クラモフスキー監督(43)は「勝ちに値する試合。自分たちのいいパフォーマンスが出せていたし、ファンに笑顔を届けることができて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

今節はMF半田陸(20)木村誠二(20)の2人がU-21日本代表に選出され不在。また、チームは岡山との再試合を含め、他チームより2試合を多く残している。J1昇格圏内の2位仙台との勝ち点差は「9」。4発快勝で勢いづいた山形が反転攻勢をかけ、虎視眈々(たんたん)と昇格圏内を狙う。