鹿島アントラーズは8日、新監督に岩政大樹コーチ(40)が就任することを発表した。直近の5戦未勝利でリーグ5位に転落。スイス人のレネ・バイラー監督(48)を7日に解任していた。鹿島OBでコーチだった岩政氏を監督に“昇格”させた。すでに7日の練習から指揮を執っている。

岩政氏は今季、バイラー監督が新型コロナウイルスの防疫対策で入国が遅れた際も、監督代行を務めた。開幕からリーグ戦5試合を指揮。4勝1敗で開幕ダッシュを成功させていた。

岩政新監督のコメントは以下の通り。

「鹿島アントラーズの監督という仕事は、確かに私の心に志していた未来でしたが、まさかこれほど早くとは想像もしていませんでした。不安や恐れがないかと言ったら、それは嘘になります。ただ、今この状況で、自分にしかできないことがあるとも感じています。そして何より、うちの誇れる選手たち、サポーター、そしてクラブを救いたい。輝かせたい。そう心が傾いたら、悩むことは何も無くなりました。アントラーズは勝たなければならないクラブです。今年も残るすべての試合に勝ち、タイトル獲得を全力で目指していきます。同時に、今鹿島に求められているのは”新しい鹿島”を創り上げることです。そのために、伝統ある『これまでの鹿島』を正しく定義し、新しい時代の『これからの鹿島』を選手たちと一緒に、そして皆さんと一緒に、手探りで見つけ出していきたいと思っています。鹿島が鹿島であるために。カシマがカシマであるために」。