浜名は1-0で富士市立に完封勝ち。4強が出そろい準決勝は28日行われる。

浜名が粘り勝ちした。前半15分、右FKのチャンスでDF細見和志副将(2年)がゴール前に飛び込んだ。相手GKと競り合うと、DFの頭に当たってゴールに吸い込まれた。オウンゴールで先制点。その後は終始劣勢の展開が続くも、堅固な守備は最後まで崩れなかった。

個人技を前面に出す相手の攻撃に対し、組織的な守備で対抗。内藤康貴監督(43)は「とにかく勝つために割り切ってやらせた」と振り返った。自陣でブロックを作り、最終ラインにDF6人を並べる時間帯もあった。細見も「危ないシーンはあったけれど、何とか体を張れた」。80分間のシュート数は2-8。したたかに勝利を求め、1回戦から4試合連続完封勝利につなげた。

昨年12月に行った富士市立との練習試合では2-6で大敗。新チーム初の実戦で力の差を見せつけられた相手にリベンジし、15年ぶりの4強入りをたぐり寄せた。次戦は清水桜が丘と対する。昨年の県総体3回戦では0-2で完封負け。今年は県Aリーグでも対戦する相手だ。細見は「去年負けたので、やり返したい」と、チームの思いを代弁した。