Jリーグの2・3月度の「2023明治安田生命J1リーグKONAMI月間MVP」が18日、発表され、アルビレックス新潟のMF伊藤涼太郎(25)が初受賞した。
開幕戦から第5節浦和戦までの新潟の全得点に絡む活躍が高く評価された。新潟のJ1での同賞受賞は14年4月のMFレオ・シルバ(37)以来。この日の練習後、取材に応じた伊藤は「こういった賞をJ1で取れることは誇らしいこと。ただ、1人で取れた賞ではない。チームメート、関係者に感謝している」と喜んだ。
足元のテクニックと発想力に優れた「高性能アタッカー」。加入1年目の昨季は全42試合に出場して9得点11アシストをマークし、新潟のJ2優勝とJ1再昇格に貢献。今季もC大阪との開幕戦で2アシストを決めると、第3節札幌戦、第4節川崎F戦と2試合連続でゴールを奪った。「(2得点は)自分にしか出来ないようなゴールが取れた。インパクトを与えることが出来たと思う」と振り返る。
今月もハイレベルな戦いの中で自らの存在価値を示す。15日の第8節福岡戦では後半だけでプロ初のハットトリックを達成し、3-2の逆転勝ちに貢献した。「(MVPを)1回だけでなく何回も取り続ける選手にならないと。来月も狙っていきます」と4月度MVP受賞にも意欲的。「ホームでしか得点できてないので、アウェーでも狙っていく」。
プロ8年目で初の月間MVP受賞。「思っていたより重い。家に飾ります」とトロフィーを見つめる25歳。賞金40万円の使い道は「奥さんといつもより高めのお店で新潟のおいしいものを食べたい」と笑顔を見せる。J1舞台での活躍に注目度が高まり、ファンの間では日本代表選出への期待も高まる。「日の丸を背負うことは目標。選ばれざるを得ないぐらいの活躍をもっと残さないと。個人的にはまだ足りない。ゴール、アシストだけでなく、チャンスに関わる回数を増やす」と目力を強めた。
審査委員の評価 「得点、アシストの数字として結果を出しており、個人で相手をはがす力がある。今年昇格した新潟において、チームへの貢献度が高い」(反町康治氏)、「J1でコンスタントに試合出場した初めてのシーズンであの活躍。ポテンシャルの高さを感じた。パス、ドリブル、シュートにセンスを感じる。文句なしのMVP」(槙野智章氏)、「第5節までの新潟のすべての得点に絡んだチーム貢献度の高さ。昇格しても十分通用できることを証明してJ1の世界を驚かせたことが選出の決め手。ここまでのインパクトを見せている選手は他にはいない」(北條聡氏)。



