アルビレックス新潟に、J2ザスパクサツ群馬から完全移籍で新加入したFW長倉幹樹(もとき、23)が27日、チーム練習に合流した。
冒頭のみ公開されたこの日の練習ではランニングやパス回しに参加し、時折、リラックスした表情を見せた。今季、群馬ではJ2リーグ戦20試合に出場し5得点を挙げている。相手守備陣の背後を突くスピードと、パスを受ける前のオフ・ザ・ボールを武器に初のJ1挑戦でゴールに迫る。
「長倉幹樹です。よろしくお願いします」。練習後の囲み取材前、緊張しながら自己紹介したニューフェースだったが「声、ちっちゃ」といじるチームメートのフォローもあり、次第に表情を緩めた。「夏に入ってオファーを受けた。群馬からの移籍は迷ったが、1つ上のステージで挑戦したかった。このチームで頑張っていきたい」。
中央のエリアが主戦場。ゴールを奪うための動き出し、相手との駆け引きに自信を持つ。「レベルが上がるが自分の良さを出していきたい」。新潟での初練習ではプレーや状況判断の速さの違いを感じたという。だが、「今までと(パスを)受ける立ち位置も、サッカーも違うが、すぐ理解できる選手がいい選手だと思う。試合に出て活躍したい」と不安はない。
埼玉県出身。浦和レッズユースから順大を経て、22年に関東サッカーリーグ1部の東京ユナイテッドFCに入団。22年シーズンは8試合9得点で1部得点王を獲得し、同年8月に群馬へステップアップ移籍を果たした。アマチュアスタートから約1年半でJ1舞台に駆け上がった23歳は「運がいいし、プロ契約してくれた群馬に感謝。日本代表を目標にできるよう、J1で頑張りたい」と話す。
群馬では、小学生時代に所属した地元クラブの「NEOS FC」の頭文字からとった「N」ポーズを得点後に披露した。「年末に顔を出した際、子どもたちと約束したので」と心優しき点取り屋だ。新潟デビューに向け、「2、3万人の前でプレーしたことがないので楽しみ。まずは1点とりたい」。ここからは“N”IIGATAの勝利のために、ゴールを狙う。【小林忠】
○…新潟の寺川能人強化部長(48)は「前の方でもう少し厚みが欲しいという中、いろいろな選手を見る中で彼がうちのチームに合うと思ったのが決め手」と長倉の獲得経緯を説明し「万能型。しっかりボールを引き出せるし、90分間ゴールを目指して走り続けることができる」と評価する。また今夏、さらなる補強については「イレギュラーというか、アクシデントがない限りは今は考えていない。ウインドーが開いているので断言はできないが、基本的には特にない」と話した。
◆長倉幹樹(ながくら・もとき)1999年(平11)10月7日生まれ、埼玉県出身。小学生時代は地元の「NEOS FC」でプレー。中・高は浦和の下部組織に所属。22年8月に関東サッカーリーグ1部の東京ユナイテッドFCからJ2群馬に移籍。J2リーグ通算26試合出場7得点。天皇杯通算3試合出場。177センチ、72キロ。利き足は右。背番号27。



