筑波大がホームで東京国際大を1-0で下し、2節を残して6年ぶり16度目のリーグ優勝を決めた。

前半29分、DF池谷銀姿郎(1年/横浜FC・Y)の背後へのパスに抜け出したMF角昂志郎(3年/東京U-18)がボレーシュートを豪快に決めて先制に成功。相手の圧力に苦戦しながらも、その1点を守り切り、集まった2286人と喜びを分かち合った。

ヴィッセル神戸入りが内定している山内翔主将(4年/神戸U-18)は「自分が入学してから関東リーグは優勝もできなかったし、1年生の時は本当に降格してもおかしくなかったシーズンから始まったので、それがほんとに1年1年順位も上がりましたし、そこの積み上げっていうのは、今4年生はすごく、1歩1歩上った階段が、ようやく少しは恵まれたかな」とホッとしたような表情で振り返った。

圧倒的なキャプテンシーでチームをまとめ上げたが「選手1人1人がやってくれた」と謙遜する。「選手だけじゃなくて、スタッフも本当に多くの時間を割いてチームが良くなるために動いてくれた。自分1人で引っ張ってきたっていう感覚は一切ないです。選手もスタッフも、全員が1つになって、今日を迎えられたっていうのは、ほんとにうれしいところではありますね」と周囲への感謝を口にした。

優勝した6年前は、神戸の下部組織に在籍していた。遠い関東の大学リーグのことなど、全く情報として入ってこなかった。入学し、1年時からコンスタントに出場機会はあったが、頂点は遠かった。22年に神戸入りが決まったが、大学に残る決断をした。「ここにラスト1年残るってことを決めたからには、自分がチームを引っ張っていきたいなっていう思いはもちろんあった」。まだインカレが残ってはいるものの「今振り返ってみれば本当にやってよかったなって思いますし、何よりも、本当に素晴らしい選手だったり、素晴らしいスタッフと一緒にここまで来られたことは本当にうれしいこと」。ピッチ外で問題が起きれば、話し合の場を設けるなど、ユース時代にはなかったような負担もあったが、楽しみながらチームを引っ張った。小井土正亮監督も「山内中心にピッチの中で解決する力が高くて、見てて頼もしいなっていうのを感じました」と目を細めた。

高校卒業時、さまざまな選択肢がある中で、関東の大学を選んだ。「試合に出ていく中で、いろいろと感じることだったり、ここに対する愛着だったり、思いみたいなのは増している。今日なんてほんとに、ヒリヒリしてたんで、最後はどうなるかと思いましたけど、もうちょい点差開いてたら、もしかしたら涙も流れてたかなって思いますけど(笑い)、そういうのはここに来ないとわからなかったことですし、ここに来られたことは本当に間違いじゃなかったなっていう風に思います」とうなずいた。自分の取り組みで、自分の選択を正解にした。残るは12月のインカレ。日本一を獲得してアマチュアサッカー人生を最高の形で終える。【佐藤成】