フットサルのFリーグ男子1部エスポラーダ北海道で、今季限りの現役引退を表明している室田祐希(31)が、残りわずかとなった公式戦で有終の美を飾る。
10日のアウェーYS横浜戦でレギュラーシーズン最終戦を迎える。年間順位が決定するファイナルシーズン(22日~24年1月14日)、来年3月の全日本選手権など限られた公式戦で、元日本代表が華麗なプレーを見せ続ける。
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現役引退を決めたリーグ屈指のドリブラー室田が、力を出し切ってユニホームを脱ぐ。10日のレギュラーシーズン最終戦の後、現在12位のエスポラーダ北海道が参加する下位6チームで争うファイナルシーズンが22日に開幕。来年3月の全日本選手権が最後の舞台になりそう。「勝負にこだわりつつ、楽しんで悔いの残らないようにしたい」と思いを口にした。
リーグ戦が終盤に入った10月17日、引退を発表した。今季開幕前から考えており、シーズンが進む中で引退の決意を固めていった。理由は体の衰え。福祉関係の企業で勤務する傍らで競技生活を送る二足のわらじを履いてきたが限界を迎えた。「仕事して練習して、寝ても寝ても疲れが取れない。体的にはしんどいかな」。最高のパフォーマンスを見せることが難しいと悟り引退を決断した。
引退理由とは裏腹に衰えを感じさせない活躍を見せている。今季、チームトップの15得点を挙げてチームをけん引。「まだ取れる場面はあった」と貪欲な姿勢を貫いている。チームは勝ち点15にとどまり、最下位と苦しんでいる。「個人で点を取れているけど、チームとしては今までで1番厳しいシーズンの最中。勝利がほしい気持ちがある」。
引退後はファンとの交流で全国を行脚するつもりだ。各地の個人参加型フットサルに参加するなど、「一緒にボール蹴って交流したいですね」と展望する。小学生向けの少人数スクールの開講も目指す。武器にしてきたドリブルを伝授したい考えで、「少人数の指導の方が得意なので、個人のトレーニングを指導したい」。次のステージを思い描きながら、現役生活を走り抜く。【石井翔太】
◆室田祐希(むろた・ゆうき)1992年(平4)4月13日、札幌市生まれ。第一学院高卒。10年にエスポラーダ北海道に加入。13年に名古屋に移籍し、13ー14年シーズンにリーグ優勝を経験。日本代表には13年の代表合宿で初選出され、21年W杯リトアニア大会に出場。今季はリーグ戦21試合出場で15得点。Fリーグ通算172得点。利き足は右。家族は両親と兄、妹。168センチ、65キロ。



