佐賀東が“ラストワンプレー”で得たPKを決め、丸岡(福井)を1-0で破って初戦を突破した。2年生DF江頭瀬南が決勝点を沈めた。

0-0で迎えた後半45分に試合が動いた。右サイドから上がったクロスが長くなり、ファーサイドへ。そこに消耗戦の最終盤ながら走り込んでいた左サイドバック江頭が、ペナルティーエリアへ猛スピードで突っ込み、丸岡FW西村心(2年)のファウルを誘い、PKを獲得。笛を聞くと力強くガッツポーズした。

「ゴール前に入っていくのが持ち味で狙っていた。いつも全体練習後にGKと駆け引きの練習していて、チームでも上手な順の上位で蹴っていたので、自信があった」と、そのままキッカーを務める。相手GK山本貫太(3年)が少し右へ動いたところを見逃さず、冷静に逆を突き、グラウンダーでゴール右へ流し込んだ。「公式戦では初めて」というPKだったが、チームを2回戦へ進める得点となった。

縁起のいい会場でもあった。江頭は2年前の同じ12月に、この味の素フィールド西が丘で歓喜を味わっていた。サガン鳥栖U-15時代、中学年代の日本一を決める21年の高円宮杯全日本U-15選手権で優勝。そのメンバーだった。「ここで勝ったので、全く負ける印象がなかったです」と言い切り、見事に決勝弾で貢献。2年ぶり13回目出場で、まずは1回戦をクリアした。

最終ラインの4バック4人とGKは全員2年生。佐賀東の蒲原晶昭監督(53)も「経験が違いますから。特に両サイドバック(江頭と右の田中佑磨)はここで中学時代、日本一になっているのでプラスに捉えてくれたんじゃないですか」と称賛し、OBの赤崎秀平らが現地で見守った前で、物おじしない今の教え子たちを高く評価した。

6年連続34回目の丸岡を退けて31日の2回戦へ。相手は帝京大可児(岐阜)に決まった。江頭が「次もハイプレスで自分たちのペースに持ち込みたい」と燃えれば、蒲原監督も「佐賀県代表として1つでも上に行きたい」。歴代最高の3回戦から先へ1勝ずつ積み上げていく。【木下淳】

【日程・結果】第102回全国高校サッカー選手権