新潟医療福祉大は2日、サッカー部のMF松本天夢(てんむ、4年)のJ2V・ファーレン長崎入りが内定したと発表した。Jリーグ特別指定選手にも認定された。松本は「左足に注目してほしい。見ている人がワクワクするような、魅力あるプレーヤーになりたい」と意気込みを語った。

卓越したテクニックとパスセンスを生かし、中央から攻撃を組み立てるレフティー。長崎には5月に練習参加し、同月に正式オファーが届いた。「チームの雰囲気、施設を含めてすごくいい環境だった。ここで成長したいと思った」と入団の決め手を明かした。6月にはクラブスタッフとルヴァン杯の新潟-長崎戦(デンカS)を観戦した。「質の高い選手がそろっていて、自分の特徴が出せそうなサッカーをしている」と、早くも共闘するイメージを膨らませる。

長崎は現在、J1自動昇格圏の2位を走る。10月には新スタジアムが完成予定。乗りに乗っているチームで技術を磨き、J屈指の司令塔を目指す。「今後の目標を漢字1文字で表すと」という質問に、「魅力あるプレーヤーを目指す」という意味で「魅」と記した。

新潟でプロになる夢をかなえた。21年に高崎経済大付高(群馬)から部員100人を超える新潟医療福祉大に入学。「同学年には青森山田やJユース出の選手がたくさんいて、最初は試合に絡めるか不安もあった」。足元のうまさはあったが体の線が細く、1年時は一番下のカテゴリーからのスタートとなった。「体格差はどうすることもできない部分があるので、大柄な選手をどうやったらはがしていけるかを常に考えていた」。

ピッチ外では食事改善と体幹トレーニングを徹底して続け、ピッチ内ではパスを受ける位置やタイミングを工夫。状況判断の良さも磨いて自分が輝く方法を見つけ、2年生でトップチームに定着した。プロ入り後も体のぶつけ合いは避けられないが、「大学生活でヒントと手応えを得られた。常に向上心を持ち、壁にぶつかっても1つ1つクリアしていきたい」と話した。

大学の2学年上の千葉FW小森飛絢(23)は現在10得点でJ2得点ランク3位。仙台MFオナイウ情滋(23)は2得点4アシストを記録。J2藤枝ではFW矢村健(27)とMFシマブク・カズヨシ(24)も活躍している。「自分も大学、高校、出身クラブの後輩たちが目指すような選手になりたい」。得意の左足で違いを生み出し、スタジアムを沸かす。【小林忠】

◆松本天夢(まつもと・てんむ)2002年(平14)9月28日生まれ、群馬県富岡市出身。2歳上の兄愛夢(あむい)さんの影響でサッカーを始める。高瀬小1年でFC冨岡に入団し、同小4年から妙義JSCに所属。南中では高崎FC(現アスブロンサ高崎)でプレー。高崎経済大付高から新潟医療福祉大に進学。22年度インカレ準優勝。169センチ、60キロ。

○…桐光学園(神奈川)監督時代に中村俊輔氏(46)らを育てた新潟医療福祉大・佐熊裕和監督(60)は、松本について「下のカテゴリーから自力で主力になったたたき上げの選手。相当努力した」と評価する。「ボールを扱う技術が高く、攻撃面で人と少し違うひらめきを持った選手。いいクラブで成長し、日本を代表するようなプレーヤーになってほしい」とエールを送った。