アルビレックス新潟の副主将、MF秋山裕紀(23)が強気にゲームメークする。今季最終戦となる敵地での8日浦和レッズ戦は、引き分け以上で自力残留が決まる大一番。19年に当時J2の新潟でプロデビューし、J屈指のパサーに成長したボランチは冷静かつ、気合のこもった表情で危機的状況を乗り越えることを誓った。

秋山が強気に攻撃のタクトを振る。チームは勝ち点1以上で自力残留が決まる浦和との今季最終戦に向け、雨が続く聖籠町で準備を進めた。「残留を決めて新潟に帰って来る」。J屈指のパサーは自分たちが積み上げるパスサッカーを最後まで貫き、勝ちきることを約束した。

群馬・前橋育英高から19年に新潟に入団し、アスルクラロ沼津、鹿児島ユナイテッドFCへの武者修行を経て22年から主軸に定着。副将を務めるプロ6年目の今季は試合で主将マークを巻くことも増えた。だが、チームは10勝11分け16敗と大きく負け越し、残留争いの渦中にある。8戦白星から遠ざかる現状に責任を感じるが、「必ず勝ち点を積み重ねる」と気合十分。プロキャリアをスタートさせた新潟のため、今季ラストマッチも技術とハートでチームを引っ張る。

運命の最終戦はJ1通算1勝6分け24敗の天敵浦和とマッチアップする。5月の前回対戦はホームで2-4で大敗し、しかも今節は過去1度も勝利がない鬼門のアウェーに乗り込む。新潟がボールを持つ度に熱狂的なホーム側のサポーターも圧力をかけて来ることが想定されるが、重圧に負けるつもりはない。「メンタルで左右されていたら選手として上にいけない。いろんなものを背負いながら戦う」と言い切った。

17位新潟とJ2自動降格圏の18位ジュビロ磐田との勝ち点差、得失点差はともに「3」。残留に向け数字では優位なものの、J2降格が決定しているサガン鳥栖と対戦する磐田の結果次第では逆転降格の可能性もありえる。「やるしかない」。崖っぷちに追い込まれている状況にも動じない攻守のつなぎ役は「最後に勝っていることが大事」。冷静に、大胆にゲームをつくり、勝ち点をもぎ取る。【小林忠】

◆J1順位決定方式 勝ち点が並んだ場合は、<1>得失点差<2>総得点数<3>当該チーム間の対戦成績<4>反則ポイント<5>抽選の順で順位が決まる。

◆新潟のJ1残留条件 新潟と磐田の勝ち点差は3。新潟は勝ち点1以上で自力残留が決まる。仮に新潟が敗れ、磐田が勝った場合は、両チームの勝ち点が41で並ぶ。さらに、16位柏レイソルが敗れれば3チームが並び、残留は得失点差で決定する。

現時点での得失点差は新潟がマイナス15。磐田が同18。柏が同11。磐田とは3差しかなく、新潟が2点差で敗れ、磐田が2点差で勝つと逆転される。

得失点差が同じ場合は、総得点数で比較。現時点で新潟は44。磐田は47。柏は39。