J2湘南は20日、神奈川・平塚市内の事務所で会見を開き、筆頭株主のRIZAPグループの子会社RIZAPスポーツパートナーズが保有するクラブの全株式を、フジタを代表とする共同出資者へ譲渡すると発表した。
フジタの他はアマダ、産業能率大、日本端子、マッケンジーハウス、Authense Holdings。譲渡日は調整中。
RIZAPグループの専務でもある湘南の塩田徹会長は「ベルマーレ主体の経営を地元企業のグループの株主に支えていただくのが、我々自身が責任企業であるよりも、より良い選択なのではないかと悩んで悩んで悩んだ結果、判断をさせていただいた」と経緯を説明した。
18年から親会社となった同グループは、昨季のJ2降格決定に伴い、昨年12月に旧経営陣の刷新を決定。これまではクラブに経営を任せていたが、功労者である真壁潔会長や坂本紘司社長を退任させ、塩田氏が会長、大多和亮介副社長が社長に就任するなど本格的な経営に乗り出した。
しかし市民クラブとしての特性が強いがゆえ、反発にあって苦戦。過去にクラブから同グループへ計6億円の貸し付けも明らかになるなど、説明に追われた。塩田会長は「一般企業の経営のあり方と湘南の経営のあり方が、いいか悪いか別として、かなり違っていた」と明かした。
経営参画から7年10カ月。開幕前には約10億円規模の投資の方針を示していただけに、シーズン中に無責任とも取られかねない経営撤退となった。塩田会長と大多和社長は退任予定。クラブは「公共財」としての側面を取り戻し、再スタートを切る。
◆湘南ベルマーレ 68年に藤和不動産サッカー部として創部。75年にフジタ工業として本拠地を東京に移し、94年にベルマーレ平塚に改称してJリーグ入り。日本代表の中田英寿らを擁した強豪だったが、99年にスポンサーのフジタが撤退したことで主力が大量流出。00年にJ2に降格し、チーム名を湘南ベルマーレに改称した。



