京都サンガF.C.は5日、京都・城陽市内のサンガタウンで公開練習を行った。

約1時間半行われたトレーニングでは、直近2試合で先発起用されたMF尹星俊(ゆん・そんじゅん、18)が好調ぶりをパフォーマンスで示し、8日のファジアーノ岡山戦(JFEス)での連続出場へアピールした。

リーグデビューとなった2月22日アビスパ福岡戦と、続く同27日サンフレッチェ広島戦では攻守両面でインパクトを残すパフォーマンスを披露。ボールを受けて一気に前に運ぶドリブルで状況を打開し、押し込まれてもフィジカル負けしない守備でピンチを救った。

U-18韓国代表にも選出された逸材は、高3の昨年8月にトップ昇格を果たし、高校在学中ながらトップチームの中で堂々としたプレーを見せている。

それでもこの日のトレーニングでは、軽快な動きを見せながらも、首をかしげる場面があった。その理由を問われると「自信もあるけど、課題の方が多い。まだまだ足りないっていうところを痛感した2試合。次に出られる保証もないので、練習か見せていかないとダメというところで、今日は悔しさが残った」と、冷静な回答。試合に出ることでの満足感はみじんもなく、いかにチームに貢献できるかにフォーカスした。

曺貴裁監督(57)はボール運びで相手の矢印を折ることができる尹を「高1で練習に入れた時からそういう能力が高いなと思っていた」と高く評価。「足りないところがあっても、それを補う以上のものが見せられるタイミングで使うべきだと思っている」という考えに基づいて、18歳の先発起用を決断した。先輩チームメートからの評価も高く、DF福田心之助(25)は「練習でも十分やれていたから、どんな相手でも普通にやれるだろうなと思っていた。僕の中では広島相手にもできるだろうなと思ってたので、あんまり驚きはなかった」とそのポテンシャルの高さを認めている。

2試合連続先発したことで「高校生Jリーガー」と話題にされることも多いが、本人は「言われすぎ」とどこ吹く風。周りが騒いでも、自身の課題に向き合う姿勢にブレはない。「通用するなってのはあったけど、それを基準にしないとダメ。自分の良さを出せて当たり前にしていかないといけない」。謙虚に戦い続ける背番号25が真価を発揮するのは、まだまだこれからだ。【永田淳】